「陸上競技を始めたウチの子、どの種目をするといいのかな?」
「陸上競技部にたくさん入部してきたけど、どの種目を練習させよう?」
こういった悩みをお持ちのあなたに種目の適性を見極めて、子どもに合った種目を選んでいきましょう。
【本記事でわかること】
・陸上競技の種目適性がわかる
・子どもに合った種目の選び方がわかる
・サポートの仕方などがわかる
【筆者の実績】
この記事を書いている僕は、陸上競技に25年以上携わっています。
選手としては日本一を経験し、指導した子どもは全国大会出場者数十名、入賞者数名います。
現在も様々な選手から依頼があり、送られてきた動画を見てアドバイスをしている、現役バリバリの指導者です。
陸上競技の種目はどう決める?選び方を教えます!
さっそく各種目の適性を考えていきます。
陸上競技には様々な種目があり、運動が苦手な子でも選ぶ種目によって結果を出せるという魅力があります。
陸上競技の種目はザックリ説明すると、短距離・中距離・長距離・ハードル・跳躍・投擲・競歩にわかれます。
【短距離】
100mから400mまでが短距離と呼ばれます。
陸上競技の練習では、短距離練習が無いところはありません。
なので難しく考えず、周りの選手よりちょっと速ければ適性があるのではないでしょうか?
もちろん「ちょっと速い」のには理由があります。
地面からの反発を上手くもらえる選手、ピッチ(脚の回転)が速い選手、ハードルジャンプが上手い選手、バウンディングでめっちゃ跳べる選手など、様々な要素が必要です。
身体のバネがある選手は伸びやすいです。
ハードルジャンプが得意、バウンディングが強いという人は、まず短距離から取り組んでみましょう!
【中距離】
800mや1500mが中距離です。
1500mは長距離じゃないの?と言われますが、まぁ中距離ですね(^^)
中距離はかなりスピードが必要な種目です。
それに加えて持久力も必要です。
これもやはりバネがある選手は適性ありです。
短い距離より200mとかの方が速いという感じであれば、ぜひ400mや800mもやってみましょう。
【長距離】
3000m以上の種目です。
とにかく練習で自分を追い込めたり、肺活量が高い選手が強くなっていきます。
もちろんスピードも必要ですが、短距離選手並みにスピードがあるのであれば中距離とかの方がいいかもしれません。
練習がとにかく大好き。
長い距離を走るのが好き。
昔水泳をやっていたというような人は一度取り組んでみましょう!
【走高跳】
背が高い人は有利な種目です。
出来れば腰の位置が高い(脚が長い)ことが理想です。
体の使い方が上手い、バネがあるという人はぜひ専門種目の一つに入れてみましょう。
マット運動が好きな子、バスケットボールでレイアップが得意な人は適正有りです!
僕はこの種目が専門で、日本一になった経験があります(^^)
【走り幅跳び】
短距離選手並みにスピードがあると有利な種目。
100mと走り幅跳びは相性がいいかもしれません。
スプリンタータイプの人はぜひ走り幅跳びもやってみましょう。
ちなみに100mやリレーで活躍した朝原選手は走り幅跳びも8m以上跳んでいます。
【三段跳】
バウンディングが得意な人はぜひやってみましょう。
中学生ではあまりメジャーな種目ではありませんが、ホッピング(右・右・左・左のバウンディング)が上手い選手はすぐに記録が伸びます。
中学生のうちから取り組んでおくと、高校入学時にスタートダッシュが切れるかもしれませんね。
【棒高跳び】
鉄棒やマット運動が得意で、身体の使い方が上手い選手におすすめです。
身体の軸がしっかりしていて、スピードもある選手はやってみる価値ありです!
また、筋力がある選手にもおすすめです。
【砲丸投】
垂直跳びや立ち幅跳びが得意な選手は適正有りです。
瞬発力と筋力が他の人より強ければぜひ取り組んでみましょう!
また、背が高く、がっちりした体型であれば最高です!
スタートダッシュが得意な人はぜひやってみましょう。
【円盤投げ】
これも中学生にはあまり馴染みのない種目かもしれません。
身体の使い方が上手く、ガッチリした体型の人にはおすすめです。
また、円盤投げを中学校からしっかり取り組む選手が少ないので、賞状を獲ることが目標の人はぜひ専門にしてみましょう。
意外とすんなり賞状が獲れる種目です。(中学生であればですが・・・)
【やり投げ・ジャベリックスロー】
とにかく方が強い人はやってみましょう。
中学生ではジャベリックスローですが、これはなかなか楽しい種目です。
練習でキャッチボールとかもするといいですね。
ドッチボールが超強い人はぜひ取り組んでみましょう。
【ハンマー投げ】
これは高校生からできる種目です。
たくましい体型の人はやってみましょう。
高校からしか取り組めませんので、入学時に始めることをおすすめします。
これも結果が出しやすいです。
理由はスタートが高校生からのためです。
3年間本気でやり続けたら、インターハイも見えてくる種目ですね。
【競歩】
持久力と強い精神力が必要です。
歩いていますが、ルールが厳しく、かなりしんどい種目です。
その分結果も出しやすいのかもしれません。
それぞれの適性を見て、「これならいけるんじゃない?」という種目をぜひ取り組んでみてください。
相性のいい組み合わせなどもあります。
昔からの流れで「とりあえず短距離が基本だ」という人もいますが、それはあくまで「練習の内容」であって、「専門種目」ではありません。
様々な種目を経験してみてください。
陸上競技をやっている子どもをどうサポートする?
せっかく始めた陸上競技。
本気で取り組んでいるあなたの子どものサポート、しっかりしたいですよね?
ここでは競技力を伸ばすためのサポートについてお話しします。
【栄養面】
言わずともわかることですが、陸上競技者の資本は「体」です。
栄養をバランスよく摂取することが何よりも重要です。
特に炭水化物・タンパク質はしっかりサポートしてあげてください。
食事だけで十分なタンパク質を摂取することが望ましいですが、プロテインを飲ませることも非常に効果的です。
「中学生でタンパク質はいらないでしょ?」
「筋肉がつきすぎると背が伸びない・・・」
なんて考えているようでは競技力は向上していきません。
現在では中学生でも栄養補給のためにプロテインを飲んでいるこも多いです。
練習の効果を最大限にあげるために栄養(特にタンパク質)を摂らせ、周りと差をつけていきましょう!
【Myprotein】は種類が多く、海外で人気のブランドです。
低価格・高品質で、日本でも人気のあるプロテインです。
練習の効果を最大限に活かし、身体づくりのためにプロテインはもはや必須のアイテムです!
その他、一流選手も愛用しているプロテインはこちらでも紹介しています→陸上選手に必須のプロテイン【強くなりたいなら飲まなきゃ損】
【体のケア】
日々の練習で疲労が蓄積されます。
ケアをせずに放っておくと必ずと言っていいほどケガにつながります。
自宅でできるケアとして、毎日お風呂にお湯を溜めましょう!
ゆっくり湯船につかることで疲労が回復します。
また、色んなグッズを使うこともおすすめです。
例えばゴルフボールを踏んだり、竹を踏んだり、ストレッチホポールで体のバランスを整えたりすると、より効果的です。
https://amzn.to/2HMdfUs ←ストレッチポールはこんな感じのアイテムです。
疲労が取れ、筋膜はがしで体のケア、筋バランスを整える効果があり、パフォーマンス向上やケガの防止につながるアイテムです。
世界選手権に出ている選手もいつも持ち歩いていました。(走高跳の選手)
【精神面】
実はこれが非常に大切な要素です。
親としてはやっぱり結果を出してほしいと思いますが、まずはしっかりと陸上競技を楽しませてあげてください。
「楽しい?」「頑張ってるね!」「応援してるよ!」
といった前向きな言葉がけをたくさんしてあげてください。
のびのび楽しく継続して陸上競技に取り組むことが何よりも必要な要素です。
陸上競技の練習は正直かなりしんどいです。
基礎体力を高める練習がほとんどですので、疲労も溜まります。
また、結果が出なければ「こんなに頑張ったのに・・・」と落ち込むことが多いです。
強さが記録となって表れる、ある意味残酷な競技ですので・・・。
なので親やコーチであるあなたにしてほしいことは「応援」と「寄り添う」ということを心掛けてください!
本記事のまとめ
最後に本記事でお伝えしたことをまとめておきます。
【まとめ】
・種目には適性がある
・各種目の適性やおすすめできる選手のタイプがある
・中には結果が出しやすい種目がある
・サポートは【栄養面】【体のケア】【精神面】
・中学生や高校生でもプロテインは飲むべき
・体のケアは怠ってはいけません
本記事の他にも、たくさんの陸上競技の記事を書いています。
特に走高跳についての記事は、日本一になった経験からお話ししているので、走高跳専門の選手必見です。
走高跳選手はぜひ下記の記事も読んで、競技力向上につなげてくださいね♪
コメント