陸上の練習日誌は必要か?

よく中学校や高校の部活で【練習日誌】を書かせる指導者がいます。

練習日誌、必要ですか?
なぜ書かせるのですか?
時間もったいなくないですか?
選手は練習に勉強にヘトヘトですよ?

ここでは陸上競技選手&指導者を経験した僕の視点から、練習日誌についてお伝えしていきます。

【この記事を書いた僕】
・20年以上陸上競技に携わっている
・選手として日本一を含め全国大会複数回入賞
・専門種目は走高跳
・指導した選手で全国大会入賞数回、出場複数名
※現在は小、中、高校生への指導依頼を多数いただいています。

目次

陸上の練習日誌は必要か?

結論から言うと、本気で上を目指したいのなら練習日誌は必要です。

ではなぜ必要か?
選手の状態を把握すること、狙った大会で最高のパフォーマンスを出すため、健康管理、練習計画を立てるなど、様々な面で練習日誌がある方が「見える化」できるからです。

また、選手自身が練習日誌を書くことにより、顧問やコーチに状況や悩みを伝えることができます。
あなたが指導者であれば、選手の状態は把握しておかなければなりません。

毎日の練習で、選手一人一人とじっくり話す時間はありますか?
少ない人数ならできるかもしれませんが、1人1分で終わるような話ではありませんよね?
これは選手にとってもいえることですが、顔を合わせて言いにくいことがあるのなら練習日誌に書いてみるのもいいです。
それをきっかけにコーチが話を聞いてくれたり、日誌にコメントしてくれたりして、悩みが解決できるかもしれません。

悩みを解決し、競技力を向上させるのであれば、ぜひ練習日誌を書いてみましょう。

練習日誌を書くデメリット

練習日誌を書く1番のデメリットは【時間がかかる】ということ。
上記にも書きましたが、選手は練習や勉強でヘトヘトです。
その上日誌も書くとなると、もう大変!

またこれはコーチや顧問にも言えることで、日誌を出してきたなら全て目を通し、コメントしなければ選手からの信頼は得られません。
日々の業務の合間にしなければならない、もしくは持ち帰ってからしなければならないので、非常に労力がかかります。

もしあなたが「他の学校や選手がやっているから」という理由で練習日誌を書く、書かせるのであれば、ぶっちゃけやめておいた方がいいです。
適当にやっつけ仕事で取り組むのであれば、信頼関係も時間も無くすことになります。
本気で上を目指したいのであれば書いた方がいいですが、県で入賞程度が目標であれば、無理に取り組まなくても大丈夫です。

練習日誌を書くメリット

上記でデメリットはお伝えしましたが、もちろんメリットもあります。
というかこのメリットが非常に大きいです。

【選手が考えて動けるようになる】
練習日誌に書く内容にもよりますが、選手自身が自分を分析できるようになります。
それに伴い、練習で意識することや自分自身の技術、足りないところや勝負できるポイントを把握するようになります。
この「考えて動く」というところが、どのスポーツにおいても必要です。
中学生や高校生は「コーチが出したメニュー」を何となくこなしているだけの選手がほとんどです。
考えて動けるようになる=競技力が飛躍的に向上することに繋がります。

【狙った試合で最高のパフォーマンスが出せる】
これも書く内容によりますが、ピーキングをする上で重要です。
選手がどんな状態でどんな練習をしていた時にベストが出たのか?
これを理解することで、狙った試合前の練習計画を容易にたてられるようになります。
特に試合の2週間前くらいからの練習メニューをしっかりと書くようにしましょう。

【その競技に詳しくなる】
1つ目と重なりますが、書くことで色々と考えます。
それにより自分の競技や種目に詳しくなり、技術練習でも色々試すようになります。
詳しくなることも上を目指すのであれば必要な要素です。
本気で上を目指すのであれば、選手が選手自身を指導できるようになるレベルまでできることが理想です。

練習日誌で書くべき内容

ここで書くべき内容を紹介します。

【練習日誌で書くべきポイント】
・体重(特に女子選手)
・疲労度
・練習内容
・意識したポイント
・良かった点
・課題が残る点
・記録など

こんなところです。
女子は体重を書きたくないかもしれませんが、競技力向上のためには重要な項目です。
コーチに知られたくないのであれば他のノートにわかるようにメモをしておきましょう。

【練習日誌の悪い例】
今日は100mを5本走った。
タイムはあまり良くなかったが、自分的にはいい感じで走れた。
先生も「頑張ったね」と言ってくれて嬉しかった。
試合でベストを出せるように頑張ろうと思った。

悪い例として書きましたが、中学生の練習日誌なんてこの程度の物がほとんどです。
これが「書く意味のない練習日誌」です。

ではどうすれば意味のある練習日誌になるかというと、具体的に書いていけばいいです。

「タイムはあまり良くなかった」→何秒かハッキリ書く
「いい感じで走れた」→何を意識したらいい感じになったか
「試合でベストを出せるように頑張ろう」→何秒で走りたいか、何を頑張るか

こんな感じです。

最初にコーチや顧問から書く内容を提示しておくと意味のある練習日誌を書けるようになります。

練習日誌を効率よく書けるアイテム

練習日誌を書くためにはノートが必要です。
上記の【書くべき内容】を大学ノートの表紙の裏にでも書いておけば、書く内容で迷わなくてすみます。
中にはすごくわかりやすい日誌を書く選手もいます。
これが図を書いたりイラストを書いたりする選手も出てきますね。

普通の大学ノートでも問題ありませんが、陸上競技の練習日誌用のノートもあります。

【走種目用の練習ノート】

【跳躍選手用の練習ノート】

【投擲種目用の練習ノート】

全部一緒のように見えますが、実はこの3つの中身が違います。

陸上競技用練習日誌

赤枠で囲んである部分、走・跳・投の種目用ノートによって内容が変わります。
この写真は跳躍選手用です。
最初見た時はぶっちゃけ笑ってしまいましたが、じっくり見てみると意外と使えるノートでした。

練習日誌をもし書いてみるのであれば、慣れるために一度使ってみてもいいかもしれませんね。

結論

本気で全国大会を狙うのであれば練習日誌は書いた方がいいです。
ですが書いたり書かせたりするのであれば、相応の労力が必要です。

書くメリットは沢山ありますので、書く内容を参考にしながら自分だけの練習日誌を書いてみましょう。

県で入賞が目標の人はわざわざ書かなくてもいいと思います。
普段の練習をしっかりこなしていれば県レベルにはなっていきますので。
書いている時間があるのなら、補強したり走ったりして練習量を確保しましょう。

最後に・・・僕書いていた内容

県レベルの大会でもらったトロフィーの一部

最後になりましたが、僕は個人的に練習日誌を書いていました。
顧問には見せたことは一度もありません。
これは自分自身で状態を把握するためです。

ちなみに書いていたのは、種目練習の時と試合の時しか書いていません。
・記録と順位
・体重
・疲労度
・アップ内容
・前日の練習内容
・良かった点
・課題

この程度です。
全国大会11回出場して8回入賞できる安定感は、おそらくこの練習日誌を書いていたからだと思います。

ピーキングを外さないことも上を狙っていく中で重要ですので、ぜひ参考にしてください。

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