こんばんは、陸上おじさんです(‘ω’)
さて、今日は『跳躍系種目』について語りたいと思います。
陸上バカの私が、ずっと取り組んできた種目です。
競技者目線になってしまったりして、観戦の魅力を伝えられるかどうかはわかりませんが(^_^;)
跳躍種目は、走高跳、棒高跳といった高さ系の種目と
走幅跳、三段跳といった幅跳び系に分けられます。
まずは高さ系から語っていきます。
走高跳あるある
まずは『走高跳あるある』を紹介してみますね(^^)笑
いきなりあるあるかい!!
①背面跳びでバーの上に落ちるとけっこう痛い( ゚Д゚)
ひどい時にはお風呂でしみる痛いヤツになります。
これはほぼ100%の選手が経験しているはずです。笑
②マットの上でバク転の練習をしちゃう
男子の選手に多いですね。そして先生に見つかり叱られることも・・・。
③短距離がしんどい練習をしているときに『走高跳選手で良かった』と思う。
種目練習の時に多いあるある。だって種目練習楽しいんだもん。
④バレーのネットを見ると跳べそうな気がしてくる
これも男子選手で、県の上位選手くらいのレベルになると感じることです。
その他、色んなものを『跳べる』か『跳べない』かで判断することもあります。
⑤体育の実技資料集の背面跳びイラストに物申す
イラストや連続写真にケチをつける。(自分だけかな?笑)
『そんな技術や意識いらないよ!』とか思ってしまう。
⑥5cm又は3cm上がるだけで別世界に感じる
5cmなんて、距離にしたらほんの僅か。しかしこれが高さになると訳が違う。
ビックリするほど高く感じて恐怖感を覚える。
⑦強い選手のスタイルは抜群!!
細くて背の高い、スラっとした選手が多数いる。
女子の選手は特に美しいスタイルの人が多い。
⑧走るのが遅くても『走高跳選手だからOK』と言い訳をする
走力は高い方がもちろんいいです。上を目指すならしっかり走りましょう!
⑨高さによって壁がある
自分が感じた高さの壁は『170』『190』『200』『210』『215』cmです。
中学生の多くは180や190、高校生では200で感じることが多いのではないでしょうか?
跳ね返されても何度も挑戦しましょう!!
⑩走高跳用のスパイクより短距離スパイクの方が最初は使いやすい
中学生あるあるですね。
走高跳のスパイクは踵にピンがあり、最初は違和感だらけです。
いつの間にか走高跳のスパイクに慣れ、踵にピンがないと不安になることも。
⑪指導者がいないので、専門練習はほぼ自習
走高跳専門の顧問やコーチが少ないため、専門練習では各練習会などで教えてもらったことを復習したりする。
けど実際あまり覚えていないのでやらなくなる。
まだまだ言いたい『あるある』はたくさんありますが、今回はここまでにしておきます。笑
ちなみに走高跳の練習メニューでお困りであれば、こちらを参考にしてください。
全国大会で複数回入賞した私が、常に意識しながら行ってきた走高跳練習メニューとは?
中高生にとっては、いい練習メニューを紹介しています♪
走高跳の魅力
まずは走高跳とはどんな種目かを動画で観てください。
※You Tubeより引用
こちらは先日、室内競技会で2m35cmの日本記録を樹立した戸邉直人(とべなおと)選手の、2m31cmの跳躍です。
日本記録の動画じゃなくてすいません。
数年前、世界陸上で走高跳の種目紹介では「電話ボックスを跳び越える超人ぞろい」的な感じで織田さんが言っていました。
電話ボックスの高さ・・・2m05cmとかじゃなかったっけ?
あの上を跳び越えていくんです・・・。
実は私もこの種目を専門としてやっていました。
電話ボックスはなんとかクリアできるくらいでしたが、世界なんて夢のまた夢。
今、ベスト記録の高さにバーをかけると・・・
「こんなのどーやって跳んだっけ???」
と感じるほどです。
「人ってこんなに跳べるの?」
って感じる競技が走高跳です。
中学校の体育とかで、マットを出して跳びませんでしたか?
おそらくほとんどの人が経験あるはずです。
ちなみに私は小学5年生の時に体育の時間でクラスで一番跳べました。
で、担任の先生から「試合に出てみよう」と誘われたことが陸上を始めるきっかけとなりました。
市内の大会に初めて出場し、奇跡の優勝!!(大会新記録のおまけつき♪)
調子に乗った少年は、走高跳の虜になり、その後20年近く跳び続けました(^^)
って、私自身の話は置いておいて・・・
走高跳で魅力を感じる場面は・・・
①助走に入る前のルーティン
②徐々にスピードアップしていく助走
③力強い踏切
④美しいクリアランス
ってところですかね。
①は、本当に人それぞれです。
ラグビーの五郎丸選手もやっていて、一時期はやりましたよね?
走高跳では多くの選手がそれぞれのルーティンをもっています。
見ていて「今から助走へ入るぞ」って思う場面があり、集中してみてしまいます。
そこから②へつながるのですが、走高跳の助走は少し変わっていて、アルファベットの「J」のような軌道で走っていきます。
直線でスピードを徐々に上げていき、残り3~5歩くらいで曲線助走に変わっていきます。
そこから③の踏切へ入り、④のクリアランスへ。
クリアランスというのはこれです。
※インターネット画像を引用
ステファン・ホルムという選手のクリアランスです。
芸術的と言いますか、目を奪われるほどの美しい跳躍です♪
この跳躍は『背面跳』と呼ばれる跳び方であり、走高跳の選手のほとんどがこの背面跳びをしています。
※小学生では背面跳びは禁止されています。はさみ跳びかベリーロールと呼ばれる跳び方のみ。
クリアランスとは、背面跳びでバーを超えていく技術のことをいいます。
クリアランスが上手いと下手では本当に差が出ます。
※ちなみに私はクリアランスが下手くそでした(:_;)
美しいクリアランスは目を奪われるほどです。
バーが残った瞬間、選手・観客ともに一気にテンションがMAXになります!
鳥肌がたつこと間違いなし!!
試合会場では、遠くからの観戦になるため、高さがどれほど高いのかははっきりとわからないと思います。
そんな時は、バーがかかっているすぐ横にいる審判を見てください。
その審判の身長はいくつぐらいなのかは不明ですが、きっとあなたとそう変わらないはずです。
人ひとりなんて簡単に跳び越えてしまいます。
日本人の注目選手
東京オリンピックでは、日本人選手が入賞する可能性が高い種目となっているので、ぜひ注目してください(^^)
注目選手は、なんといっても日本記録を2cm更新した戸邉直人(トベナオト)選手(JAL所属)!!
自己記録はなんと2m35cm!!
室内のワールドツアーも優勝しています♪
※月刊陸上競技の画像を引用
戸邉選手は千葉県出身の選手で、専大松戸高校3年時には、高校記録となる2m23cmをクリア!
その後は筑波大学に進学し、自身の跳躍を研究し、2019年2月のインドア大会(室内競技会)で2m35cmを跳び、日本記録を更新!!
この記録はロンドンオリンピックでは銀メダル、リオデジャネイロオリンピックでは銅メダルに相当する記録です!
世界選手権も2度出場されており(15年北京、19年ドーハ)、日本選手権も優勝経験あり。
アジア大会も2度出場(18年ジャカルタ、14年仁川)しています。
戸邉選手は研究者と競技者としての二刀流で成長を遂げました。
現在の目標は、東京オリンピックの決勝の舞台で2m40を超えて金メダル!!だそうです。
気合十分、実力も十分・・・
あとは本番に向けて完璧な調整をし、決勝の舞台で自己ベスト更新してほしいと思います。
次に注目の選手は、衛藤昂(エトウタカシ)選手(味の素AGF所属)。
衛藤選手は自己ベスト2m30cmを持つ、オリンピアンです♪
※インターネット画像から引用
白いハチマキがトレードマークですね(^^)/
三重県出身の選手で、鈴鹿工業高等専門学校3年時には国体で優勝!!
その後も順調に(?)記録を伸ばし続け、日本選手権優勝数回、2016年リオオリンピック
2015年~2019年(15北京、17ロンドン、19ドーハ)の世界選手権代表
アジア大会にも出場され2019年アジア選手権では見事銀メダルを獲得しています!!
衛藤選手は『靴職人』に憧れて鈴鹿工業高等専門学校に進学した理系のジャンパーです。
跳躍する前のルーティーンも印象的で、バーの方を指さし、「跳んでやるからな!!」という感じがひしひしと伝わってきます(^^)
試合で衛藤選手を見ましたが、とても熱い感じの選手でした(^^)
現在、戸邉選手と衛藤選手の2強かと思われます。
が、2m30cm台の選手に続いて、2m28cm、2m27cmの自己ベストを持つ選手もおり、過去最高のレベルと言っていいほど日本の走高跳は盛り上がっています。2021年の東京オリンピック、注目種目の一つです♪
あとは・・・、最近世間を騒がせているコロナウイルスがどうなるか。
なんとか終息して、予定通りオリンピックが開催できることを切に願っています。
おわりに
走高跳について語ってきましたが、この種目を専門にしていたおじさんにとってはまだまだ伝えたいことはたくさんあります。
あまりメジャーな種目ではない分、私が語り始めると周りが引くかもしれません。笑
自分が好きなことはいくら話しても尽きません。
また後日おつきあいください!笑
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