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元教員が実体験を語る~教員はブラックだ~

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近年、インターネットのニュースを見ていると『教員はブラックすぎる』などの内容が報道されています。

中には現職教員の方々からコメントをしてもらっているものもあります。

そこで、自分自身の教員生活を振り返ってみました。

振り返ってみて改めて感じたことは『教員という仕事は、超ブラック』だということです。

あまり仕事内容を語るのはよくないとは思いますが、教員の多忙さを世間の方々に少しでも理解していただいて、現職教員の皆様が少しでも気が楽になることを願って書いていこうと思います。

目次

教員がブラックだといわれる理由

ブラックと呼ばれる最大の理由は『時間外労働時間の多さ』です。

私は中学校に勤務していましたが、時間外労働時間が月に100時間を超えることがほとんどでした。

世間一般では残業が月に80時間以上になると『過労死ライン』だと言われています。

私は、80時間を超えない月なんて数えるほどしかありませんでした。

ちなみに教員は、どれだけ残業(時間外労働)しても給料が増えることはありません。

これは『給特法』と呼ばれる教職調整額の支給等に係る特別措置法が定められているからです。

少年A
少年A

じゃあその『給特法』っていったい何?

僕

教職員は基本給の4%が『教職員調整額』として上乗せされているんだよ!

私は友人から「教員は給料高くていいよね~」と言われたことがありますが、総勤務時間を考えると決して高くない!!と思います。

 

残業を100時間したなら、時給500円で計算しても月に5万円もらえます。

しかし『給特法』によって、その額はもらえません。

4%上乗せされていますが、例えば基本給が300,000円であれば
教職員調整額は12,000円です。

最近『定額働かせ放題』なんて言葉を聞くようになりましたが、心の底から「うまい!!」と叫んでしまうほどです(‘ω’)笑

ユーチューバーの『せやろがいおじさん』という方の動画で言われていたセリフ・・・
「こんなに定額で働かせ放題なのはスマホか先生ぐらいやで!!」に心から賛同します(^^)/

なぜ時間外労働が多いのか

これは私自身の仕事が遅いことも関係してきますが、学校というところの1日の流れを見てもらった方が早いです。これはあくまで私自身の1日の仕事の流れです。
ちなみに定時は8:15~16:40です。
休憩時間を1時間とるように、学校要覧等には記載されていますが、授業の空き時間がないと休憩時間は全くありません。

1日の流れ
7:00   学校に到着
7:30~  部活動早朝練習開始
8:15~  朝の職員打ち合わせ
8:30~  担任を受け持つクラスで出席確認と朝の総合学習(読書)
8:40~  クラスで朝の会・連絡
8:50~12:50  授業
12:50~ 給食指導
13:40~15:30 授業
15:30~ 清掃活動
15:50~ 帰りの会・連絡
16:10~ 部活動
18:00  生徒下校
18:20~ 教材研究・授業準備・その他の業務
19:00  帰宅
これがだいたいの流れ(問題行動・生徒指導・保護者対応なし)になります。
生徒に何も問題がなく、平和な1日を過ごすことができたら時間外労働時間は3~4時間程度ですね。
これに生徒指導や保護者からの連絡(クレームを含む)、学年会議や各分掌会議が入ってくると帰る時間がもっと遅くなります。
定時は16時40分であるのに、生徒の下校時刻が18時っていう時点ですでに1時間以上の残業になります。

部活動の実態

時間外労働時間の多くの原因は『部活動』です。

中学校教員のほとんどが(高校もですが)部活動の顧問を受け持つことになります。
例えばバレーボール部や野球部、サッカー部といった球技系は、土日は1日中の練習試合が組まれていることが多いです。
また、ほかの競技に関しても大会は土日がほとんどです。
時間は、朝7時に集合・17時解散とかが多いですね。
つまり、土日だけで時間外労働時間が20時間ほど・・・
部活動は『特別勤務手当』がつきますが、丸1日やっても3000円前後です。
※近年、部活動の活動時間が問題になり、土日は1日休むなどの措置が取られていますが、大会は普通に実施されています。シーズン中はほぼ毎週大会があるので、正直あまりかわっていない現状です。
ちなみに部活動はあくまで『生徒の自主的な活動』という位置づけになっていますが、中学校現場では『教員主体』になっているのが現状です。
『勝つことがすべて』という考えを持っている教員は今では少なくなってきていますが、『どうせやるなら少しでも上へ』と思う教員は多数います。
結局は『生徒のため』と、自分を犠牲にする先生が『良い先生』と呼ばれる世の中です。

生徒指導と保護者対応

この『生徒指導』『保護者対応』も、時間外労働時間を増やす悩みの種となっています。

生徒同士の喧嘩やトラブルは日常茶飯事です。

トラブルが起これば、該当の生徒からじっくり話を聞き、問題解決に向けた手立てを考えていきます。

トラブルが起これば、生徒指導担当教員や担任は家庭訪問(もしくは電話)をし、保護者に説明をしに行きます。

学校ではトラブルが起こったらまずはそちらを優先して解決していくため、次の日の授業準備や教材研究などは問題行動や保護者対応をした後になります。

問題が発生した日は、帰宅時間が22時を超えることも普通にあります。

ちなみに私は日をまたいだことは1度だけしかありませんが、22時を超える日は月に数回ありました。

ちなみに近年の生徒指導で多いのは『SNSトラブル』です。

『LINE』で悪口をいったり、グループを退会させたり、勝手に写真を掲載したり・・・

しかもこのほとんどが『自宅』や『友人宅』といった『学校外』での出来事になります。

SNSの使い方や注意点など、総合的な学習の時間でしっかりと指導している学校がほとんどです。

それでもトラブルは起こります・・・学校以外の場所で・・・。

それに対して保護者は学校にクレームを入れたりします。

気持ちはわからなくもないですが、正直スマートフォンやタブレットなどのトラブルは『家庭の責任』だと思います。

無責任な言い方ですが・・・。

終わりに

なんだか愚痴を書いているような気持になってしまったため、今回はこれぐらいにしておきます。

ネガティブな内容になってしまいましたが、『教員』という仕事はとても素晴らしい仕事であることは間違いありません(^^)

こんなに楽しくて、感動する仕事は他には無いのでは?

今後は『教員で良かった』と思ったエピソードなどを紹介していきます。

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