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失敗しない陸上スパイクの選び方

陸上競技のスパイク、種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない。
どのメーカーがおすすめ?
どうせならカッコいいデザインのものが欲しい。
練習用と試合用はわけるべき?

こんな疑問を持っているあなたに、25年以上陸上競技に携わっている僕がお応えしていきます。
この記事を最後まで読んでいただき、あなたに合ったスパイクを見つけることができれば幸いです。

【この記事を書いた僕】
・25年以上陸上競技に携わっている
・選手として日本一を経験(全国大会8回入賞)
・指導した選手が全国大会入賞、出場複数名
・小、中、高校生への指導依頼多数いただいています

目次

失敗しない陸上スパイクの選び方

陸上競技のスパイクは種類もメーカーもたくさんあって悩みますよね?

ではどのように選んでいけばいいのかというと、あなたが取り組んでいく種目のものを選ぶ必要があります。
短距離だったら短距離用、跳躍であれば跳躍用といった感じで考えると、これだけでかなり絞られてきます。

またメーカーによって反発が強かったり、フィット性が高かったりもします。
僕が実際に履いてみて感じた意見としては『アシックスは高反発』『ミズノはフィット性』です。
これは他の選手に聞いても『アシックスの方がソールが硬くて反発が強い』という意見が多かったです。
実際に硬さの測定をしたわけではないので確かな情報ではありませんが、僕と同じような意見の人が多かったのも事実。

あとは実際にお店ではいてみる、コレが一番いい方法です。

メーカーによって作りが様々ですので、あなたの足の形に合ったスパイクを見つけ出しましょう!

種目によって変わる

前項でも少し触れましたが、陸上競技のスパイクは種目によって形状が異なります。
それぞれの種目の形状は次の通りです。

【短距離用】
ソールが硬く、地面からの反発を最大限にもらえるような設計になっています。
短距離選手=かかとが地面につかないので、かかとのクッション性は強くありません。
軽さも重視されていて、日本人で初めて10秒の壁を突破した「桐生祥秀」選手はピンのないスパイクを作ってはいていました。
短距離が専門の選手は短距離専用スパイクを選びましょう。

【長距離用】
長時間走っても脚に負担がかからない設計になっています。
ピンの長さは短いものを使用している選手が多いです。
スパイクではなくレーシングシューズで試合に出る選手も多いですね。
最近では箱根駅伝などで話題になった厚底シューズをはく選手も多いです。
各競技会によって厚底シューズの規定もありますので、買う時は慎重に選びましょう。

【ハードル用】
スピード性とクッション性の両方を備えた作りになっています。
個人的には400mとかにも使えると感じています。

【走高跳用】
かかとにピンがついた特殊なスパイク。
走高跳はかかとから踏み切りますので、足裏全体でブロックできる作りになっています。
右足踏切用、左足踏切用と、踏切足によって形状が若干違うものが多いです。
購入する際は必ずどちらの踏切脚用なのかをチェックしましょう。

【走り幅跳び用】
高反発と若干のクッション性を兼ね備えた作りになっています。
走り幅跳びはスピードがとても重要なので、短距離にも使える上に若干のクッション性もあるので、短距離と走り幅跳びを兼ねている選手は走り幅跳び用のスパイク1足でもいいかもしれません。

【三段跳び用】
クッション性に優れたスパイクです。
走り幅跳び用と比べ、ソールが若干厚くなっています。
僕は三段跳び用を使っていましたが、短距離スパイクに比べるとやはり少し走りにくい気はしました。

【やり投げ用】
これも走高跳用と同じような作りです。
かかとにピンがついており、しっかりブロックするための形状となっています。
中には「走高跳・やり投げ用」と、兼用のモデルもあります。

【砲丸投げ・円盤投げ・ハンマー投げ用】
こちらはスパイクではなく「スローイングシューズ」と呼ばれる物です。
ピンはついておらず、滑りにくい素材でソールが作られています。
この三種目はアスファルトの上で競技をおこないますので、滑らないことに特化しています。
普通のアップシューズだと、雨の日の試合はズルズル滑り、最悪転倒してしまう恐れもあるので投擲種目を専門にするならスローイングシューズは必須です。

デザインで選ぶ〜限定カラーもある〜

スパイク選びで一番最初に目につくのがデザイン(カラー)です。

種目的に「この色がおすすめ」ということはありませんので、あなたが気になったデザインを選べばOKです。

ただ一つ注意したいのは、ユニフォームのカラーと合っているかということです。
陸上競技のユニフォームはカラフルなものもあればシンプルなものもあり、各チームによって様々です。
ユニフォームの色に合っているのかも少しだけ意識するといいかもしれませんね。

ちなみにスパイクには限定カラーもあります。
よく目にするものは、陸マガや月陸などの雑誌で紹介されている(STEP限定カラー)などですね。

僕は高校の時に名古屋駅近くのステップに限定カラーを見に行ったこともあります。
他の選手との違いを出したいのであれば、限定カラーも視野に入れるとスパイクに愛着がわくのでいいですね。

メーカーで選ぶ

陸上競技のスパイクは一昔前なら「ミズノ」「アシックス」の二強でした。

現在は色んなメーカーから出ていますが、やっぱりミズノとアシックスが強いですね。

僕は走高跳用はミズノ、短距離・三段跳び用はアシックスでした。

冒頭でもお話ししましたが、アシックスをはいている選手に聞くと、ミズノよりアシックスの方が「ソールが硬く、反発が強い」という意見でした。

人それぞれ合う、合わないがありますので、色々試してみてあなたに合った一足を見つけ出してくださいね。

個人専用のスパイクを作る

あなた専用のスパイクを作ってもらうことは、本気で競技を続けていくのであれば超おすすめです。

メーカーさんにお願いをして足形をとってもらいます。
あなた自身の足の形状に合わせたスパイクを作成してくれるので、フィット感が半端ないです。

僕が選手だった頃は、インターハイ会場でミズノのブースが出ており、そこで足形をとってスパイクを作ってもらいました。
カラーや言葉などの刺繍も入れることができ、最高のフィット感で愛着のわくスパイクを作ってくれました。

1学年下のインターハイ2位だった選手は、ミズノのスパイクで、カラーはシルバー×オレンジの目立つスパイクを作ってもらっていましたが、シルバーの素材が硬くてはきにくかったとガッカリしていました。笑

現在でもブースに行ったり直接問い合わせたりしたらオリジナルで作成することは可能だと思います。
顧問の先生にブースに連れて行ってもらえると話はスムーズに進みますので、大きな大会で一度試してみましょう。

オールウェザー専用とアンツーカ兼用はどっちがいい?

これは陸上競技を始めたばかりの小・中学生が多く持つ疑問です。

結論から言うと、アンツーカ(土)とオールウェザー(競技場のタータン)用で1足ずつ準備しておく方がいいです。

アンツーカではけるスパイクはオールウェザーでも使用可能の万能タイプですが、試合のたびにスパイクのピンを換えるのはかなり面倒です。
また、アンツーカ兼用のスパイクはソールが柔らかく、陸上競技で重要な『地面からの反発』はオールウェザー用よりも劣ります。

オールウェザー専用のスパイクは少し値段は高いですが、いいパフォーマンスを発揮するためにも1足ずつ用意しておきましょう。

まとめ

最後に本記事のまとめです。

【スパイク選びのポイント】
・種目で選ぶ→短距離とハードルなど、兼ねられるモデルもある
・メーカーで選ぶ→反発を求めるならアシックス、フィット感を求めるのならミズノが個人的におすすめ
・デザインで選ぶ→限定カラーで愛着がわく
・あなただけのスパイクを作る→メーカーさんに相談し、足形をとって作成
・アンツーカ(土)とオールウェザー(競技場)はわけて使う→パフォーマンスも手間も大違い

こんな感じです。

この記事を読んでくださったあなたが、あなたに合った最高のスパイクに出会えることと、その最高の相棒とともに試合で活躍されることを願っています!

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