「運動会のかけっこで1番をとらせたい」
「速く走れるコツを知りたい」
「家でもできる練習を教えてほしい」
これは友達や妻の友人からよく言われる言葉です。
僕自身、中学生の時から現在に至るまでの20年以上陸上競技に関わっています。
「運動会で子どもが活躍してほしい」と考えるパパやママが身近にたくさんいたので、子どもが速く走れるようになるコツや練習方法を紹介します。
この記事で紹介する内容(簡単なものですのでご安心ください)を実践することで、一気にタイムが縮まる可能性もありますので、ぜひご覧いただき練習させてみてください。
かけっこのコツは「キレイな姿勢を作る」こと
かけっこ(速く走る)のコツは「キレイな姿勢を作る」ことです。
陸上競技に関わってない人は「腿を上げて走る」とか「腕を速く振る」とかを考えがちです。
どれも間違いではないですが、速く走るためには「地面からしっかり反発をもらう」ということが大切です。
そのためには「身体の軸が一本の棒」のようになっていることが重要です。
少しイメージしてみてください。
「硬い地面に真っ直ぐな棒を落とす」のと「【く】の字のように曲がった棒を落とす」のでは、地面からのはね返り方が違いますよね?
つまり、身体の軸をしっかり作ることで大きな反発がもらえ、前に進む力も強くなるということです。
そのため「速く走る」ためには「キレイな姿勢を作る」ことが何よりも大切になります。
かけっこで速く走るために効率的な練習方法〜運動会で活躍してほしいなら継続を〜
ここでは自宅でもできる簡単な練習方法を紹介します。
①バンザイで身体を真っ直ぐにする
まずは姿勢づくりのために大きく「バンザイ」をしてみましょう。
腕はまっすぐ上にあげ、手のひらは内側に向け、耳の横まで上げます。
真横から見ると「頭、肩、腰、足首」が一直線になることがわかります。
その姿勢こそが「速く走るためのコツ」になります。
②真っ直ぐの姿勢で腿上げ(ももあげ)
真っ直ぐの姿勢ができたら、次に「腿上げ」をやってみましょう。
ここでの注意点は2つあります。
1つ目は、腿(もも)を上げた時に腰が曲がらないようにすることです。
ちびっ子たちはこの腿上げをすると、腹筋が弱いため腰が曲がってしまう子がたくさんいます。
せっかくキレイな姿勢を作ったのに、腿を上げると腰が落ちて、横から見た時に【く】の字の形になってしまっては反発を十分にもらえなくなります。
どうしても腰が曲がってしまう場合は①の「バンザイ」をしたまま、腿上げをやってみましょう。
2つ目の注意点は「空中で足を入れ替える」ことです。
少し難しいですが、片方の足が地面に着く前に、反対の足を上げることを意識してください。
例えば、右足が地面に着いてから左足を上げるのではなく、少しジャンプして空中で足が入れ替わるようにすると効果的です。
③腿上げからスピードを徐々に上げる
②の腿上げをしながら徐々に前へ進んでいき、最後は全力で走るようにしていきます。
ここでも注意点があり、スピードを上げていく段階で「姿勢を崩さない」ようにしましょう。
小・中学生では、腿上げから全力のスピードに変わる時に、一度姿勢が低くなり(腰が落ちる)、身体が曲がってしまうことが多いです。
せっかくいい姿勢で進み始めたのに、姿勢が崩れることで台無しになってしまうので注意が必要です。
④ミニハードル走
いい走りにするために「ミニハードル」を使った練習は効果的です。
特にミニハードル走は中学生や高校生でも取り入れるメニューです。
小学生や中学生におすすめは「低い高さのミニハードル」です。
高いものであると足を上げることに意識がいきすぎるため、腰が落ちる姿勢になりやすいです。
おすすめの低いミニハードル↓
インターバル(ハードルの間の距離)は靴を3〜5足分くらいで、姿勢良く、スピードを上げて走り抜けてみましょう。
ミニハードル走の注意点は「つま先が下がってしまう」ことです。
足が地面に着いた時、前に砂が飛んでいるとつま先下がりの走りになっています。
地面に着くのは「母指球(ぼしきゅう)」のあたりです。
練習の際は横から見て「真っ直ぐの姿勢」と「つま先が下がっていない」というポイントを意識してみましょう。
⑤縄跳び
ここまで姿勢づくりのことをたくさんお伝えしましたが、「家でも」「誰でも」「いつでも」「簡単」にできる効果的な練習は【縄跳び】です。
縄跳びには走りに大切な要素がたくさん詰まっています。
このポイントさえ押さえておけば、理想的な走りに繋がります。
長々と練習方法について紹介しましたが、ポイントは「姿勢を良くして、反発で走る」ということです。
全てのメニューに大切な要素が詰まっており、家でも簡単にできる練習方法なので、気軽に試してみましょう。
かけっこ(運動会レベル)からさらに速く走る(競技会レベル)ためのコツ
運動会のかけっこで活躍すると、学校から「陸上の大会に出てみない?」と言われることが多々あります。
「大会に出る」となると「そんなレベルじゃないので・・・」と尻込みしてしまうこともありますが、実はそこまで身構えなくても大丈夫です。
ここまでお伝えしたかけっこで速く走るための練習方法やポイントは走りの基本です。
正直言うと、この記事で紹介した基本動作を毎日継続するだけでもかなり走力は上がります。
ですが、お家の練習だけでは競技会に出場するための準備としては少し足りない部分もあります。
競技会で活躍するためには「走り慣れる」ことが大切です。
特に低学年の60m走に出るのであれば、基本動作+60mの全力疾走(タイム計測)などはやっておく方がいいです。
また、60mは短い距離なので、スタート練習やピストル音に慣れることも必要です。
スタート練習やピストルなどは、さすがにお家ではできないので、もっと上を目指していくのであれば近くの陸上クラブに練習しに行くことをオススメします。
【まとめ】かけっこのコツはいい姿勢をつくること〜運動会から陸上競技者へ〜
この記事では「運動会のかけっこで活躍する」ためのコツや練習方法を紹介しました。
復習のためにまとめておきます。
かけっこで活躍するのも、陸上競技の大会で活躍するためにも「正確に」「継続する」ことが何より大切です。
パパやママが毎日子どもの練習を見てあげるのは正直大変ですが、子どもが活躍する姿はかけがえのないものです。
僕は普段から他人の家の子どもたちを指導していますが、指導している子が活躍するとめちゃくちゃ嬉しくなります。
これが自分の子どもだったら・・・どれほど嬉しくなるのでしょうね?
あなたのお子さまがこの記事をきっかけにして、運動会で活躍されることを願っております。
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